日記

岡部伊都子さん逝く

4月29日、岡部伊都子さんが亡くなられました。
29日は夜テレビのニュースなども見ずにいたため、30日の朝刊を広げてびっくりしてしまいました。
悲しいです。

岡部伊都子さんは京都在住の随筆家。出征する許嫁に言った一言を悔い、戦後はずっと反戦の志を貫き、沖縄やハンセン病など、弱者の思いを受け止め、綴ってこられました。
5月1日付け朝日新聞では、歌人の道浦母都子さんが追悼文を記されていますが、その中で、

 少女の頃から病弱だった岡部さん。その岡部さんが紡ぎ出す言葉に、私は自らのいのちを守る大切な羽を抜きながら布を織り続けた「夕鶴」の「つう」の姿を重ねて見ていた気がする。

と、述べられていますが、私もまさにそのような感じを抱いていました。

岡部さんの文章に初めてであったのはいつだったか、もう、今となっては定かではありませんが、浪人中か、それとも京都へ行ってすぐだったか?
たしか新聞に寄稿されていたものを読んだのが最初です。
内容は全く覚えていませんが、繊細だけれども強いメッセージが、心に響いたことを覚えています。

京都で大学生活をはじめて間もない頃、京都YWCAで行われた徐兄弟(当時まだ韓国・朴政権下でとらわれの身でした)の救援集会に参加しました。
その席で、主催者に「今日は岡部伊都子さんもいらっしゃっているので一言」と促されて、発言されました。私の2~3列後ろの席で立ち上がった岡部さんの凛とした姿が、今も目に浮かびます。
その会には日高六郎さんもいらっしゃっていました。
その時は岡部さんにも、日高さんにも、恥ずかしくて声をおかけすることもできず帰ってきてしまいました。いま思えばもったいないことをしたと思います。
その後も著書を読むたび、何かあるたびに、手紙でも書いて話を聞いて頂こうか、などと思いながら結局そのまま。

いまはただ、一人でも多くの方に岡部さんの存在を知ってもらい、その文章に触れて頂きたいと思います。
そうして、戦争という悲劇を繰り返さないことが、追悼につながることと信じて。
ご冥福をお祈りします。

■岡部伊都子さん:Google News
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