佐渡&シエナというゴールデンコンビによる新譜。
4/27に発売されています。
その名の通り、チャイコフスキーの曲で構成されたアルバム。
大序曲「1812年」、スラブ行進曲。
個人的に、この2曲は、吹奏楽人生のごく初期にであったこともあり特に思いで深い曲です。
大序曲「1812年」は、1971(昭和46)年 第19回 全日本吹奏楽コンクール全国大会で、坪島照信先生率いる富山商業高校が自由曲としてとりあげ、金賞を受賞した曲。
その演奏を、レコードで聴いたのが大序曲「1812年」との出会い。
この演奏と、当時購入した、確か(記憶が定かではないが)スコッツガーズ(Scots Guards Band)の演奏のLPで繰り返し聴いていました。
1970年代はコンクールのみならずよく演奏されていた曲。ただし、その後、この1812年をとりあげ全国大会まで進んだ学校はないようです。
あ、でも今は「のだめ」で演奏されていたから知っている人は多いのでしょうね。
さすがに普通の吹奏楽の演奏会では大砲まで用意できないので、バスドラム(大太鼓)で代用です。
また、この曲の日本語タイトル、今回のアルバムでは「大序曲」となっていますが、ただ単に「序曲」だったり、「荘厳序曲」や「祝典序曲」と表記されることがあります。
スラブ行進曲は、1960年代からコンクールでもよく取り上げられていた曲。
私が始めて耳にしたのは、1972年 第20回大会で金賞を受賞した、今津中学校(得津武史先生)の演奏。
これも全国大会のLPで何度も繰り返し聴いた曲です。
どちらも、やはり時代とともに演奏される機会は少なくなっていた気がします。
それが、佐渡&シエナという願ってもない演奏で聴くことができるのは何より。
ところで、この2曲聴くと同じメロディーが出てきますので、初めて聴かれる方は聴き比べてみてください。
当時のロシア帝国国家なのだそうです。
また、このアルバムの最初に取り上げられている、「エクストリーム・メーク・オーバー」はヨハン・デ・メイがチャイコフスキーのメロディーをモチーフに作り上げた吹奏楽曲。Jazzの要素も取り入れられた、現代的な香のするチャイコフスキー。
昨年、石川県代表として全国大会へ出場した能美市立根上中学校が自由曲としてとりあげていました。
明峰高校の全国大会出場記念演奏会で聴きましたが、素晴らしい演奏でした。
4/27発売と同時にiTunes Storeでも配信されています。
CDは3,000円、iTunes Store では1,600円。
媒体が欲しい気もしますが、この価格差だとダウンロードかな?
チャイコフスキー・オン・ブラス / 佐渡裕 指揮 シエナ・ウインド・オーケストラ
1. エクストリーム・メイクオーヴァー/ヨハン・デメイ
2. スラヴ行進曲/ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(arr.木村吉宏)
3. 弦楽セレナーデ/ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(arr.福田洋介)
I)Pezzo in forma di Sonatina
III)Elegie
IV)Finale:Tema Russo
4. 大序曲≪1812年≫/ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(arr.木村吉宏)
CD
avex CLASSICS (2011-04-27)
売り上げランキング: 1197
・楽天:チャイコフスキー・オン・ブラス
iTunes Store
関連リンク
・吹奏楽コンサートカレンダー
・明峰恐るべし!小松明峰高校吹奏楽部 記念演奏会 | 御経塚通信
・吹奏楽カテゴリ・エントリ
コメント