「二十歳の原点」「人知れず微笑まん」などと並んで、私の原点ともなる本。
小学校の時にこの本を手にしたからこそ、今の私がある、といっても過言ではありません。
参照→Pooh’s おすすめ本
中学生のコペル君が自分で見たことや自分の行動を通して考えたことを、叔父さん(父親がわりでもある)との対話を通して、気付き、さらに思考を深め成長していく。
発行から73年も経ているというのに、その内容は色あせることなく、人が生きていくこと、想像力、人を想うことの大切さ、本質的なことを気付かせてくれます。
コペル君が「人間分子の関係、網目の法則」を気付くことになった視点が、私にとっての宝物かもしれません。
いま、書いていて気付いたのですが、想う、ということ、想像することを教えてくれたのはこの本なのだと思います。
若い人にはもちろん、大人の子たちにもぜひ読んで欲しい本です。
内容もさることながら、わが家に現存するのは初版本でもあるということと、亡き父のサイン入りの貴重な遺品でもあるということからも、大切な、大事な一冊なのです。
表紙 文字は右からよみます。
扉 山本有三と共著の体裁だが実際は吉野源三郎さん一人の手によるもの、とどこかで読んだ記憶が…
奥付 昭和十二年八月五日印刷、昭和十二年八月十日発行
父のサイン いつ、どこで、どういう経緯で手に入れたのか、今となっては知る術もない
今読むなら一番手軽なのが岩波文庫版 丸山真男の解説も必読
楽天ブックス 君たちはどう生きるか
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