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「岩城宏之メモリアルコンサート2018」

岩城宏之メモリアルコンサート2018 プログラムとチケット クラシック

こんにちは。
@pooh_1960です。

岩城宏之メモリアル・コンサート2018 を聴いてきました。

このコンサートは、オーケストラ・アンサンブル金沢 (OEK) が開催しているもので、毎年岩城宏之さんの誕生日9月6日前後に行われています。

またその年の岩城宏之音楽賞受賞者が 演奏を披露する場でもあります。

今年2018年は9月8日という記念すべき日に開催されました。
「え、記念すべきって何?」と思った方はよく覚えておいて下さい。
このブログ主の誕生日なのです。
って、ぜんぜん記念すべきひでもなんでもありませんので忘れて頂いてけっこうです。

さて、毎度のことですがどうでもよい感想を記しておきます。

岩城宏之メモリアル・コンサート 2018

岩城宏之メモリアルコンサート2018 石川県立音楽堂

岩城宏之メモリアルコンサート2018
石川県立音楽堂

2018年9月8日(土) 14:00開演
石川県立音楽堂コンサートホール

オーケストラ オーケストラ・アンサンブル金沢
指揮     ユベール・スダーン
ソプラノ   吉田 珠代
ピアノ    居福 健太郎

プロコフィエフ:古典交響曲 ニ長調 作品25
モーツァルト:シェーナとロンド「どうしてあなたを忘れられましょう」K.505
池辺晋一郎:この風の彼方へ−オーケストラのために (OEK委嘱作品・世界初演)
モーツァルト:交響曲 第35番 ニ長調 K.385「ハフナー」

岩城宏之メモリアル・コンサート | オーケストラ・アンサンブル金沢

どうでもよい感想

今回はどの曲も、池辺晋一郎さんの世界初演の新曲以外も、まともに聴いたことがありませんでした。予習もせず聴いてきました。

プロコフィエフの古典交響曲はとても耳に馴染みやすい曲で楽しく聴くことができました。第二楽章の牧歌的なメロディはピーターと狼と通じるところがありました。相変わらず美しいOEKの弦の響きを楽しめました。

モーツァルトのシェーナとロンド「どうしてあなたを忘れられましょう」K.505は声楽曲をあまり聴いたことがない私には当然初めての曲。
今年度の岩城宏之音楽賞受賞者の吉田珠代さん、既に世界で活躍されている方だけに、とても聴きやすく感じられました。若い頃はオペラなどあの声楽の声に拒否反応を起こしていましたが、吉田珠代さんの声は、耳を塞ぎたくなるような感じではなく、声が通るけれど優しい響きがしていたように思います。

3曲め、池辺晋一郎さんのOEK委嘱作品にして今回が世界初演となる「この風の彼方へ−オーケストラのために」は今回のプログラムで私が一番感動した作品です。
この曲の前に、池辺晋一郎さんがステージにでてお話しをされました。作品内容についてはプログラムに書いたとのことで、お話しは岩城宏之さん、OEKとの関わりについてのことが中心でした。
結局はすべて岩城宏之さんい行き着く、というなかで、OEKとの関わりは、岩城宏之さんからの要請ということになっているが、私にとっては要請ではなく命令だった、とおっしゃっていました。
また、今回の曲について、作曲家というのは、実際にオーケストラで演奏されるまでは頭の中でしか想像していないもので、初めてOEKの練習の音を聴いたときに、今回指揮を務めるスダーンさんは、池辺さんの思った通りの曲にしてくれた、という趣旨のお話しをされていました。
この日は池辺さんお得意のダジャレはなくお話しを終え、いよいよ実際に私たちもその池辺さんの頭の中で鳴っていた音楽を聴くことになりました。
OEK30周年祝意をも込めたけれど、今のこの時代の雰囲気を感じさせる曲になった、というプログラムでの言葉どおり、終始、不安で不穏な音とリズムの曲。かといって前衛的なものではなく、聴くものを引き込むメロディーがOEKによって紡ぎ出されました。
将来、この曲を聴くことで、今のこの日本の、世界の状況を、すっと思い出させる、そんな曲であると思いました。
願わくば、近い将来、「あの時代はこんな不安な時代だったんだよ」と皆で笑って語り合えるような未来を作りたい、と切に願いました。

最後のモーツァルト 交響曲 第35番 ニ長調 K.385「ハフナー」 ザルツブルクの富豪ハフナー家の祝賀行事のために書いたセレナードを交響曲に書き換えたものだそうです。全体として明るい曲調で、池辺晋一郎さんの不安な情感を掻き立てる新曲のあと、少し晴れやかな気分にさせてくれました。
モーツァルトはやはりモーツァルトという思い。OEKもお手のものという感じで心地よい時間を過ごしました。

指揮者のユベール・スダーンさんは東京交響楽団の音楽監督も努めた日本でもおなじみの方。
ドイツ音楽やオペラもお得意とのことで、とても安定した、安心して見ていられる指揮ぶりでした。
池辺晋一郎さんも旧知の間柄とのことで、モーツァルト、プロコフィエフ、そして池辺晋一郎さんの新曲というプログラムにピッタリとあっていて、心地よい空間を作りだして下さいました。

サインもらっちゃいました

終演後帰ろうとしたらサイン会を待つ人が数名列をつくっていました。
図々しくもプログラムだけもって列について待っていたところ、朝日新聞の美しい若い記者さんからインビューを受けました。ボーッとしていたので、まともなことを話せませんでした。記事のスペースがなく掲載されなかったのは幸いかもしれません^^;

しかし、石川の砂金としては、またこういうふうに朝日の記者さんんと知り合えて嬉しい限りです。ジャーナリズムの未来を開いていってもらいたいものです。
さて、そうこうしているうちに指揮のユベール・スダーンさん、吉田珠代さん、そして池辺晋一郎さんが揃われました。なんか気の利いた言葉でも出ればよいのですが「素晴らしかったです。ありがとうございました。」というありきたりなお礼をのべながら、それぞれサインをいただきました。最後、池辺晋一郎さんに「今日はお得意のダジャレがでませんでしたね」とお聞きしたら、「時間が短すぎて」とおっしゃっていました。次の機会にはまたぜひ笑わせていただきたいものです。

9月8日、良い誕生日になりました。感謝。

[clink url=”https://okyouduka.com/200607/diary/daily/362.html”]

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