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井上道義×OEK ザ・ファイナル「オーケストラ・アンサンブル金沢 第187回定期公演マイスター・シリーズ」を聴いてきた!

クラシック

こんにちは。
@pooh_1960 です。

2024年11月9日(土)、私にとって今シーズン2回目のOEK定期公演を聴きに石川県立音楽堂へ行ってきました。

今年2024年12月31日で指揮活動引退を表明されている、マエストロ 井上道義とOEK(オーケストラ・アンサンブル金沢)の最後の共演でした。

オーケストラ・アンサンブル金沢 第487回定期公演マイスター・シリーズ

オーケストラ・アンサンブル金沢指揮:井上道義

  • 2024年11月9日(土) 14:00開演
  • 石川県立音楽堂コンサートホール
  • バス:アレクセイ・ティホミーロフ
  • ソプラノ:ナデージダ・パヴロヴァ
  • コンサートマスター:アビゲイル・ヤング
  • 西村朗『鳥のヘテロフォニー』(1993年OEK委嘱作品)
    森羅万象のざわめきから生まれる高揚感
  • ショスタコーヴィチ『交響曲 第14番 ト短調 作品135』
    通称「死者の歌」生きるとは何か?死とは?

西村朗『鳥のヘテロフォニー』

1993年のOEK委嘱作品。
森の中でさまざまな鳥たちが鳴き交わし、さまざな音が交差する、神話の世界を描いた、不思議な響きのする楽曲。
マエストロ、いつも通り大きな身振りで力を込めた指揮。

演奏終了後、杖をつきよぼよぼと歩くようなパフォーマンスをみせ退場したマエストロ。観客の声援に応えてステージに現れ「こんな曲をやるなんて」「西村さんがお元気な時に演奏した時は、西村さんが踊りながら現れた」なんて話しをしてくれた。

ショスタコーヴィチ『交響曲 第14番 ト短調 作品135』


休憩はさんで、ショスタコ14番。

最初のヴァイオリンが奏でる繊細で美しい音色にしみじみとOEKらしさを感じる。その後、バスのアレクセイ・ティホミーロフさんの歌が始まる。なんと素晴らしい、美しい声に震える。

ソプラノのナデージダ・パヴロヴァさんの歌声も艶やかで素晴らしい。若い頃は、クラシックの声楽はあまり得意ではなかったが、最近は良さがわかるようになってきた。


ステージの上方に歌詞の翻訳が表示されるので、すべては目で追えないがおおよそのストーリーも分かり、馴染のない、難解でもある14番、思いの外楽しめた。
演奏が終わると盛大な拍手、ブラボー。本当に感動的な演奏で、拍手なりやまず。


武満徹『「3つの映画音楽」より 第3曲ワルツ( 映画「他人の顔」より)』

アンコールは武満徹『「3つの映画音楽」より 第3曲ワルツ( 映画「他人の顔」より)』哀愁を帯びた美しい曲で終わり。
心に染み入る。

コンサートマスターのアビゲイル・ヤングさんが、ちょこちょこと、ステージ袖にかけていき(その姿をマネしマエストロも少し後をついていく、最後までひょうきんなマエストロ)、花束を井上道義マエストロに。楽団員の方も涙ぐんでいる方も。こちらもうるうるしながら拍手、拍手。

その後もなりやまぬ拍手に応えて、何度かステージに登場し応えるマエストロ。本当にこれが最後なのか、という思いが募る。


去りがたい気持ちのまま会場を後にした。

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