こんにちは。
@pooh_1960です。
9月6日は敬愛するマエストロ 岩城宏之さんの誕生日です。
岩城 宏之(いわき ひろゆき)
1932(昭和7)年9月6日(火) 東京生まれ、2006年6月13日 東京・没 満73歳
私が岩城宏之さんを意識したのは、音楽よりもその著作や文筆活動を通して。
岩波新書や雑誌『話しの特集』での連載コラム(のちに『週刊金曜日』に引き継がれる)などを愛読。
実際に音楽家、指揮者としての岩城宏之さんを目・耳にしたのは、糸魚川からこちら御経塚へ越してきてのこと。
何の身寄りもないこの土地で、大きな喜びの一つが岩城宏之さんとオーケストラ・アンサンブル金沢の存在でした。
私が初めて聴きに行ったオーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)のコンサートでは、『初演魔』との異名の通り初演作品の予定が、作曲が間に合わなかった、ということで、プログラムが変更になったのだったか?
ステージで岩城さんが面白おかしく弁明されていたのが記憶に残っています。
もう、曲目もなにもかも忘れましたが、その時きいたOEKの音の美しさは期待以上、うっとり。
「こんなすばらしい音を出すオーケストラがこの金沢にあるのか!」と感嘆。
石川県人となった身として、誇りに感じたものです。
石川県立音楽堂ができる前のこと、会場は金沢市観光会館(現 歌劇座)でした。
岩城宏之さんと金沢のつながりは、
1945年5月、旧制中学1年生のとき空襲で罹災したため親類を頼って金沢市に疎開。2学期間、旧制金沢第一中学校(現・石川県立金沢泉丘高等学校)に学ぶ。
と、いうことなのです。
2学期間だけの在席とは言えど、うちの子どもたちの大先輩にあたるわけですね。
社会、その時代に対して積極的に発言・行動された岩城宏之さん。
音楽家・指揮者としての岩城宏之しかご存知ない方は、ぜひその著作にも目を通してみて下さい。
- 私が最初に読んだのはたぶんこれ
楽譜の風景 (岩波新書 黄版 250) - 『話しの特集』の岩城宏之特集、岩城さんの小説も読めます
岩城宏之さんと吹奏楽
岩城さんと吹奏楽、東京東京佼成ウインドオーケストラとのコンビで下記2枚の現代邦人作曲家の作品集が残されています。
打楽器奏者でもあった岩城さん、時間があれば吹奏楽とのかかわりももっと増えていた、吹奏楽の幅も広がっていたかもしれません。
フェスタ
■フェスタ
指揮:岩城宏之
東京佼成ウィンドオーケストラ
1. フェスタ(2004版)/北爪道夫 <改訂版初演・初録音>【4:46】
2. 祝典序曲「鳥たちへのファンファーレ」op.90-1<初録音>/吉松隆【8:45】
3. ユーフォニアム協奏曲<本邦初演・初録音>/天野正道【18:11】
4. スノー・ホワイト<初演・初録音>/田村文生【12:54】
5. 室内協奏曲<武満徹全集」出展音源>/武満徹【2:45】
6. 巫楽:管楽と打楽器のためのヘテロフォニー<94年度版本邦初演・初録音>/西村朗【13:13】