行ってきました、ラ・フォル・ジュルネ金沢。
ちょうど今日は仕舞いのお稽古で、富山から義父と義母がくるので、金沢駅へ出迎え。
駅へ着いたら、第9のメロディが聞こえてきました。金沢トランペット・ソサエティの皆さんの演奏。
娘もお稽古なので、能楽堂へ向かう義父、義母、かみさん、娘の4人を見送って一人で石川県立音楽堂へ。
音楽堂の中はもう熱気につつまれていました。まさに「熱狂の日」です。
12:00からの金沢市立工業高校 吹奏楽部の演奏を聴きに行きました。
チケット500円也を買って、「ちょっと早いけど」と思いつつも、コンサートホール前へ行ってみると、もう長蛇の列。
並ぶのもいやなので、列がとぎれてから入ろうと思い、椅子に座って外を眺めながら待ちました。
しかし、開場してからも列がとぎれず、開演間近まで入り込む余地がありませんでした。
ようやく会場に入り、「もうすぐ開演です。お急ぎ下さい」との声に3階まで駆け上がり、最前列の中央に陣取りました。
程なく演奏開始。
金沢市立工業を聴くのは初めてなので、どんなサウンドを聴かせてくれるか楽しみ。
1曲目、C.スミスの「ルイ・ブルジョワの賛歌による変奏曲」の出だしから華やかな音が響き、また、ホール自体の音の響きに圧倒されました。最初ということもあり緊張もあったことと思いますが、予想以上に(失礼!)すばらしいサウンド。さすが、とうなりました。
また、このコンサートホール[ワルトシュタイン]、もちろん始めてではないのですが、こんなに音が響き、楽器一つ一つの音がクリアに聴くことができるとは、とちょっと感動。でも、ミスしたら、それもはっきりわかってしまいます。恐ろしい。
工業高校ということから、男子部員も多く、硬質の元気なサウンドかと思っていましたが、なんと圧倒的に女子が多く、繊細なサウンドにびっくり。
プログラムは、吹奏楽のオリジナルなどとラ・フォル・ジュルネ金沢2008のテーマである、ベートーヴェンにまつわる曲を交互に演奏する、という構成。
ベートーヴェンを直球ではなく、ベートーヴェンをモチーフに吹奏楽で表現する、という心憎いものでした。
プログラム6番目の「ファンタズマ・ルナーレ~月光の中の幻影」(作曲:後藤洋)は今回の演奏会のための委嘱作品で、今回初演される作品。作曲者の後藤洋氏も来場されていました。月光をモチーフにした斬新な作品を聴くことができました。
0歳からのコンサートと銘打たれているだけあって、家族連れも多く、子どもの泣き声も聞こえる会場でしたが、それが還って音楽への親しみや、過度の緊張感を解いてくれ、音楽は楽しむものだ、ということを感じさせてくれました。
しかし、こんないいホールで、すばらしい音楽祭で、演奏する、というのは、学生の皆さんにはかけがえのない体験になったことと思います。
すばらしい演奏に感動しました。金沢市立工業高校吹奏楽部のみなさん、ありがとう。
昨日のプログラムは下記の通り、
- ルイ・ブルジョワの賛歌による変奏曲(C.スミス)
- トルコ行進曲(ベートーヴェン)
- マーチ「晴天の風」(糸谷 良)
- ベートーヴェン・マシーン(M.コルグラス)
- 科戸の鵲巣~吹奏楽のための祝典序曲(中橋 愛生)
- ファンタズマ・ルナーレ~月光の中の幻影(後藤 洋)
- カーペンターズ・フォーエヴァー(編曲:真島俊夫)
ラ・フォル・ジュルネ金沢、メインの会場の石川県立音楽堂では、キッズ・プログラムも用意されていて、気軽に音楽を楽しめるようになっていました。
楽器体験コーナーやクイズなどあり、また、会場周辺では、いろいろな団体の演奏が行われているので、ほんとうに気軽に楽しめます。コンサート・ホールでの演奏会は時間が合わなくて無理、と言う方も、足を運ぶ価値はありますよ。
「熱狂の日」体感してみて下さい。
そうそう、ベートーヴェンの直筆の楽譜(をコピーしたもの)が、印刷されたものと並べて展示されていました。
しかし、私は、ベートーヴェンの直筆では、読み取れない、演奏できないって感じでした。
■ラ・フォル・ジュルネ金沢関連の過去のエントリ
・吹奏楽がまだまだありました:ラ・フォル・ジュルネ金沢(2008/4/30)
・4月29日11:00 開幕はファンファーレ! ラ・フォル・ジュルネ金沢(2008/4/28)
・GWの金沢観光、ラ・フォル・ジュルネ金沢を楽しむために(2008/4/23)
・ラ・フォル・ジュルネ金沢で吹奏楽の名門校3校が演奏(2008/4/19)
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