クラリネットに縁の無い方は全くご存じないかもしれませんが、クラリネットにはいろいろな種類があります。
管楽器の中では一番多いのだそうです。
普通、学校の吹奏楽部などで、一番 多くの人数で吹いているクラリネットは、B管。
B(ビーフラット=ベー)という調の楽器。「ベークラ」って呼んでます。
オーケストラで使われることが多いのは A管(アー管)
この二つが一般的なクラリネットになります。
他に、小さな 「Es(エス)クラ」、ちょっと大きくベルのところが曲がっている「バスクラ」、「コントラバスクラ」など、いろいろな種類のクラリネットがあります。
「コントラバスクラ」はさかなクンが吹いている姿をテレビでご覧になった方も多いと思います。
私が所属していた、中学校の吹奏楽部には、Esクラ、Bクラ、Altoクラ、Bassクラ の4種類のクラリネットがありました。ちなみに、私はBクラしか吹いたことがありません。
先日紹介した「東京クラリネットアンサンブル」などのように、何人かのクラリネット吹きが、それぞれ違う種類のクラリネットを演奏する、ということはよく行われています。
CDもたくさん発売されています。
しかし、1人の奏者が、7種類のクラリネットを演奏したCD、というのはおそらく無かったのではないでしょうか?
この「Clarinet SEVEN’S」というCDでは、クラリネット奏者の岡村理恵さんが、
Es、B、A、Alto、Bass、Contra-alto、Contra-bass
という、7種類のクラリネットを演奏。
・Clarinet SEVEN’S オフィシャルサイト
7種類のクラリネットの音域の違いや。音色・音の質感の違いが1枚で聴くことができる、という画期的なCDなのです。
Esクラが軽快にメロディを奏でる「パイナップル・ラグ」、ほんとうに像がのしのしと歩いている姿が目に浮かんでくるような Contra-bassクラの「像」など、それぞれの種類に合った楽曲で構成されていてとても楽しめます。
クラリネット吹きで無い方もぜひ、一度、聴いてみて下さい。
Clarinet SEVEN’S/岡村理恵、後藤友香理【クラリネット、ピアノ】
1. 火祭りの踊り〜バレエ「恋は魔術師」より(Es.Cl.)/マヌエル・デ・ファリャ
2. スコット・ジョプリンのニュー・ラグ(Bs.Cl.)/スコット・ジョプリン
3. 夕星の歌〜歌劇「タンホイザー」より(C.A.Cl.)/リヒャルト・ワーグナー
4. パイナップル・ラグ(Es.Cl.)/スコット・ジョプリン
5. 象〜組曲「動物の謝肉祭」より(CB.Cl.)/カミュ・サン=サーンス
6. ロンドンデリーの歌(B.Cl.)/アイルランド民謡 (無伴奏)
7. アルカラの竜騎兵(Alt.Cl・B.Cl.)/ジョルジュ・ビゼー
8. 夜想曲(B.Cl.)/ジョルジュ・ビゼー
9. ジープシーの踊り(A.Cl.)/ジョルジュ・ビゼー
10. 懐かしきケンタッキーのわが家(C.A.Cl.)/S.C.フォスター
・吹奏楽専門ショップ〜Band Power〜
・Clarinet SEVEN’S : amazon.co.jp
ちなみに、さかなクンは、「コイシテイルカ」という曲で、アルトサックス、バスクラ、コントラバスクラを演奏しているそうですよ。
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