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[R+]クーリエ・ジャポン 2010年1月号

R+(レビュープラス)さんのレビューコンテストに応募したものの締め切り間に合わず(^^ゞ
失礼しました。
クーリエ・ジャポン(COURRiER Japon)
その存在はもちろん、以前から知ってはいましたが、なかなか手に取る機会はありませんでした。
一度、フェアトレードの特集がされた号は、フェアトレードのお店「アル」さんで読ませて頂いたことがあるだけ。
今回、はじめて自分で購入し、じっくりと読んでみました。
「世界1500メディアからニュースを厳選した国際ニュース月刊誌」と言う通り、いまの世界各国の情報が詰め込まれています。
たとえば、ニューヨークタイムズの「栄華を極めた高級ブランド『ヴェルサーチ』衰退の真相」から、インディア・トゥディの「一時間に13人が死亡するインドは最悪の交通事故国」まで、政治、経済、社会の多種多様な記事が掲載されています。
まさに今の世界の姿が垣間見えるかのようです。
普段、インターネットを通じてさまざまな情報に接することができるとはいえ、やなりこうして活字になって提供されるのはありがたいことです。やはり読みやすい。これは歳の所為なんでしょうけど。
現在、情報の流通速度も速く、見出しだけみて理解したようになってしまうという傾向は否めません。
特に関心がない、つきつめようと思わない、いや、そう思っていても確かめることを忘れてしまって、最初に目にした報道内容だけ記憶に残ってしまうことがあります。
たとえば、オバマ大統領が来日した時の「お辞儀騒動」について。
「低姿勢すぎると、アメリカ国内では問題になっている」とのネットニュースを目にしていました。
今号から連載が始まった、町山智浩さんの「USニュースの番犬」ではその問題が取り上げられていました。
世論調査によると米国民の67%が「オバマのお辞儀は適切だった」とのこと。
あのお辞儀を問題にしたのは、FOXニュースだけであり、そのFOXニュースとはどのような存在なのかを解き明かしてくれています。
さて、今回購入しようと思ったきっかけは、もちろんレビュー応募のためでもありますが、「新世紀ベルリン」と題した特集とマイケル・ムーアのインタビューが掲載されていたからでもあります。
ベルリンの壁崩壊、私たちの世代にとっては、衝撃的な出来事でした。
あれから20年の今、ゴルバチョフ、ワレサの回顧の言葉、そして現在ドイツが抱える問題を取り上げられています。
まだ、全てを読み終えていないのですが、じっくりと、もう一度、自分自身の問題として見つめ返してみたいと思います。
今回、COURRiER Japonを読んでみて、多様な視点から現在の世界の問題点を読み解く、考える事ができる、との印象。なかなかです。
雑誌の作りもビジュアルでセンスが良く、読みやすく感じます。
ぜひ、こうしたデザインセンスはぜひ日本のオルタナティブなメディアもみならって欲しいものです。
上記に記した以外に、気になった記事、読んでみて欲しい記事を列挙
・NYタイムズ記者の”タリバン拘束記”
・エスニックメディアが見たNIPPON「民主党の掲げる高校教育無償化を在日外国人はどう見ているか?」
それから、巻頭に掲載されているアホウドリの市街の写真はぜひみて欲しい。
人間の仕業とともに、私たちも子どもたちに対して同じ過ちを犯しているのではないか、と。
最後に、マイケル・ムーアがインタビューで語っている言葉、
「茶会運動」という保守派の抗議運動に関する質問に対しての一節

 それに、いつも本当に感心するんだけど、右派の人たちは組織化されていて献身的。何か問題が持ち上がるとすぐに戦闘態勢に入る。ところが僕たち(左派)には、そういう熱心さはない。

ストイックに自分の主義主張を曲げずに突き進む、尊敬するけどついていけないと感じる人も多いので、衰退していってしまう。
小田実も、米原万理も、筑紫哲也も、もういない。
ちょっと熱心に、緩やかに、かつ強固に連帯しつつ、立ち向かわないと、日本も、地球も、危ないんじゃないかと思います。
って、私が言っても何も説得力はないのですが、子どもたちの未来はなんとかしなくちゃね。
と、言うことで、いろいろと考える機会を与えて頂きました。
レビュープラスさん、COURRiER Japonさんに感謝です。

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