こんにちは。
ニュルンベルグのマイスタジンガー好き @pooh_1960です。
後期ロマン派の作曲家
リヒャルト・ワーグナー(Richard Wagner)
の誕生日。
1813年5月22日 ドイツ ライプツィヒ生まれ、生誕200年。
Richard Wagner(リヒャルト・ワーグナー) の キーワード
ちょうどクラシックソムリエの勉強中だったので、昨日届いた「クラシックソムリエ検定 公式テキスト」からキーワードをピックアップしてみました。
どうも、ワーグナーの人となりを詳しく知っていくと、決して好きにはなれないタイプのようです。
1813.5.22 ドイツ、ライブツィヒ生
1882.2.13 イタリア、ヴェネツィア没後期ロマン派
借金苦、お尋ね者、不倫愛、指揮者ビューローの妻 コジマ(リストの娘)
バイロイト祝祭劇場、反ユダヤ主義ロマン派歌劇:『さまよえるオランダ人』、『タンホイザー』、『ローエングリーン』
楽劇:『トリスタンとイゾルデ』(1865年初演)以降、『ニーベルングの指環』4部作(上演に4夜かかる!)、『ニュルンベルグのマイスタージンガー』、『パルシファル』「無限旋律」(旋律がうねうねと続く)、「ライト・モティーフ」(一定の人物や事象を表す)、「トリスタン和音」(半音階的、調性崩壊の第一歩を記す)
「ワグネリアン」(ワーグナーの崇拝者)
ワーグナーは「反ユダヤ主義」を掲げていたことから、後年 アドルフ・ヒットラーがその音楽を重用していました。
いまでもイスラエルでは演奏が禁じられているとのこと。
それ故、ワーグナーの音楽は好きなのですが、そうした知識を得た後は、複雑気持ち。
素直に感嘆に浸ってはいられないのが残念なところです。
レナード・バーンスタインは、
「私はワーグナーが嫌いだ。だが、ワーグナーにひざまづきながら、彼を憎んでいる」
と語っていたそうです。
全日本吹奏楽コンクール自由曲としてのワーグナー作品
私がワーグナーの音楽を知ったのはやはり吹奏楽を通してでした。
中学時代、富山商業高校の「タンホイザー」序曲、今津中学校の「ニュルンベルグのマイスタジンガー」前奏曲、豊島十中の「エルザの大聖堂への行列」、などが最初だったと思います。
ほか「さまよえるオランダ人」序曲、「リエンツィ」序曲など、ワーグナーの音楽はコンクールや演奏会で生で、あるいは全国大会のLPで聴く機会が多くありました。
いったい今までワーグナーの楽曲は全日本吹奏楽コンクールでどれくらい取り上げられたのか。
例によっていつも参考にさせて頂いているMusica Bellaさんの吹奏楽データベースで調べてみました。
全日本吹奏楽コンクール全国大会でのワーグナー作品演奏回数
1956年から2012年まで、全国大会では、全部門合計 88回演奏されています。
そのうち、金賞 16、銀賞 28、銅賞 20 その他 24(順位制などを含む)
全日本吹奏楽コンクール全国大会でのワーグナー作品作品別演奏回数
作品別トップ3は、
歌劇《ローエングリーン》 22
歌劇《さまよえるオランダ人》 13
楽劇《神々の黄昏》 13
歌劇《タンホイザー》 12
となっています。
ただし、歌劇《ローエングリーン》の内訳 は、「エルザの大聖堂への行列」(20)、「第三幕への前奏曲」(1)、「歌劇《ローエングリン》による管楽合奏組曲」(1) となっていますので、楽曲別にみるとまた若干違いがでてくるでしょう。
全日本吹奏楽コンクール全国大会でのワーグナー作品経年推移
この検索結果グラフを見ると明らかなように、ワーグナー作品のピークは1970年代。
ちょうど私が現役の頃。自分自身のワーグナー好きの背景にはやはりその時代性があるのでしょうね。
前述したように(AFPBB Newsの記事に書かれているように)、ワーグナーはいろいろと物議を醸してきた作曲家。
でも、やはりその音楽には魅了され、ひざまづいてしまう、のです。
吹奏楽コンクールデータベース iOS版
iPhoneお使いの方は、これがとっても便利。
詳しくは下記のエントリをご覧下さい
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