こんにちは。
@pooh_1960です。
R+(レビュープラス)さんからの献本枠でのレビューです。
プロフェッショナル シンキング (BBT大学シリーズ)
思考力を鍛えるドリル
大前研一氏のビジネス・ブレークスルー大学編、3名の著者も同大学の教授でもあり現役の実業家。
単なる理論書ではなく、実例を基にした思考力ドリルといった趣。
思考逃避をもたらす壁を越えることがまずは第一歩か
未来を予測しビジネスを成功にもたらすための思考力を鍛える、ということが本書の主題。
だが、そのためには第1章「準備運動-「思考逃避」のもたらす危機」、第2章「思考逃避がもたらす固定観念を打破する」で取り上げられている、「思考逃避」に陥らず、思考逃避の結果としての「固定観念」を打破することが必要である。
これが、もしかしたら現代の日本社会、日本の企業組織の中で生きていくビジネスマンにとっては一番難しいことかもしれない、と感じた。
しかし、それがなければ、ブレークスルーは生まれないのだろう。
プラットフォームの横暴
個人的には「デザイン思考」と「プラットフォーム戦略思考」について述べられた「第5章 新しい未来を創りだす–市場の未来を見通す思考力3」が参考になった。
プラットフォームが拡大し「プラットフォームの横暴」というリスクが高まる、というくだりには納得。
巨大化したプラットフォーマーにはもはや一企業では対抗しえず、国家やそれ以上のレベルでの対応が必要になってきているが、日本ではこの問題はあまり認識されていない、という指摘に深く考えさせられました。
普段こうしたビジネス思考に慣れていない者にとっては消化するのが大変、繰り返し読み込まないといけません。
- R+(レビュープラス)
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