こんにちは。
4年間御茶ノ水に通っていた@pooh_1960です。
御茶ノ水というと、蔦の絡まるアーチと校舎が特徴の我が母校 文化学院、喫茶「マロニエ」、山の上ホテル、聖橋、と、趣のある建築物が多く存在していました。
(文化学院はアーチは残ったものの建て替えられ、マロニエは既にないようですが…)
ニコライ堂と日本の正教聖堂 (ユーラシア・ブックレット)
そして、なんといっても欠かせないのが「ニコライ堂」(正式名称:東京復活大聖堂)
駅を降りて、学校へ行き、帰りにはぶらぶらと明治大学生協、ディスクユニオンや下倉楽器、丸善なんかを覗いて歩いたり、聖橋の上から電車眺めたり(レモンは投げませんでした)、してました。
あのニコライ堂が、あの緑色のドームが視界の隅というか記憶の隅に存在しています。
一度、クリスマスに当時の彼女と訪れたことがあります。
信徒でなくても入れたので、クリスマス礼拝?というのか、聖所での儀式を体験することができました。
この本は建築史家である筆者 池田雅史さんが、2010年に建てられた名古屋ハリストス正教会・神現聖堂の設計に携わるに際し「日本の正教会がこれまでどのように建築と向き合い、どんな聖堂をたててきたか」を勉強しなおしたことを元に、「日本ハリストス正教会教団の建築文化を紹介」する目的で書かれたものです。
ニコライ堂、ロシア正教、という断片的な知識しかなく、もちろん建築については門外漢の私ですが、ブックレットということもあり興味深く読み通すことができました。
ニコライ堂は、1879年初代主教となったニコライが計画し実現させました。
1884年に着工し、7年の歳月をかけ1891年完成。
その後1923年9月1日の関東大震災で、倒壊は免れた物の類焼し、1929年に修復されて、今のあの姿になっています。
震災前のニコライが建てたものとは若干デザインも変わっています。
函館からはじまり、全国各地に存在する聖堂の存在、聖堂の様式など、初めて知ることばかり。
先般の震災で被害を受けた石巻の聖堂、旧石巻ハリストス正教会教会堂をはじめ、本書で紹介されている各地の聖堂建築、訪ねて歩きたくなりました。
薄いブックレットながら中身の濃い一冊です。
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