8月20日(日)開進堂楽器金沢楽器センターで開催された、「ピアノ解体講座」に行ってきました。
ピアノ調律師の方が先生となり、まず、ピアノの歴史から講義がはじまりました。
ピアノ前史としては、パイプオルガン(なんと紀元前!生まれ)→クラビコード(14世紀ごろ)→チェンバロ(1500年ごろ)
そして、いよいよピアノの登場。
1709年にイタリア人のクリストフォリによって作られたそうです。(当時の呼び名はピアノフォルテ)
日本では、1900年に山葉寅楠によって設立された日本楽器製造株式会社がアップライトピアノの製造を始めています。ヤマハ=山葉さん、だったとは初めて知りました。
そんな歴史の講義のあと、いよいよアップライトピアノの解体。
屋根、上前蓋、鍵盤蓋と一つずつ外していきます。
そしてハンマー・アクション部を取り外すと…
ピアノの中がすけて見えてきます。
なかには、フレーム、弦、チューニングピン、饗版、饗版に響きを伝える駒などがあります。
裸にされたピアノはどこか恥ずかしそう…
それぞれの部品がみな重要な役割を果たしているのですが、やはり鍵盤を弾いたときにハンマーで弦を叩くという機構-アクション-がとても精巧でびっくりしました。
写真はアップライトピアノのアクション部の模型。右下が鍵盤、その鍵盤を押すとハンマーが弦を叩き、ハンマーがもどり、ダンパーが弦を押さえ振動をとめるのです。
ピアノは低音弦以外は3本の弦がはってあります。そのうち1本でも狂うと音にうねりが生じてきます。
今回はあらかじめ調律師さんが、低め・高めにずらしたものを調整していくのですが、チューニングハンマーは非常に繊細で、ほんとうに微妙に緩めたり締めたりしないといけないようでした。
もちろん主役は子どもなので、娘が調律体験をしたのですが、わが子とは思えぬくらい耳がよくてびっくりでした。
でも、私も聞き分けられたので、意外と自信がつきました。中学校時代は、私の楽器(クラリネット)は低めなのと、耳も悪く、チューニングにいつも苦労していたものですが…
他に、アップライトピアノとグランドピアノの構造の違いや、調律にまつわるいろいろな話しなど、普段は知ることの出来ない世界も垣間見られ、とても楽しい時間を過ごしました。
最後に「ピアノ解体講座終了証」と、ハンマーのキーホルダーを記念に頂き帰ってきました。
- ピアノ解体講座
- http://www.kaishindo-music.co.jp/event/piano_kaitai.htm
- 楽器博物館:ピアノ
- http://www.yamaha.co.jp/edu/student/museum/piano/index.html
さて、ここで問題です。当日頂いた資料の最後にクイズがのっていました。みなさんもチャレンジしてみて下さい。
- ピアノクイズ
-
- パイプオルガンはパイプに何を送って音を出すでしょう?
- ピアノより前に出来た楽器でつめが弦をひっかいて音を鳴らす鍵盤楽器は何でしょう?
- ピアノを発明した人はだれでしょう?
- ヤマハの創立者(会社をつくった人)はだれでしょう?
- ピアノ1台の鍵盤は何鍵あるでしょう?
- ピアノの弦は1本あたり約何キロの力で張られているでしょう?
- ピアノは楽器の何といわれているでしょう?
- ピアノにとっていい温度と湿度はどのくらいでしょう?
- ピアノのハンマーは何の毛でできたフェルトを使っているでしょう?
- ピアノの弦は1台約何本張ってあるでしょう?
*御経塚通信は引っ越しました、http://okyouduka.blog44.fc2.com/へ
コメント
1.空気
2.びわ
3.ピアノさん
4.山羽さん
5.1000
6.3t
7.王様
8.20℃、20%
9.バッファロー
10.100本
>シヴァマウンテン
1.○ 2.× 3.×(本文に解答あり) 4.×(本文に解答あり) 5.×
6.× 7.○ 8.× 9.× 10.×
2問正解でした(^_^.)
正解はもう少しあとで発表します。