日記

誕生日に小田実さんを偲ぶ

9月8日は27回目の誕生日でした。

うそです、プラス20、47回目です。

気分だけは本当に、20代なのです、だって、
「独りであること、未熟であること、それが私の二十歳の原点である」
という高野悦子さんの言葉に共鳴していた時分と、そう精神年齢は変わっていないのですから。

さて、誕生日といえば、遠い昔、浪人時代、代ゼミの授業の時、ある講師(だれだか思い出せないのです、椿本さんか、古藤さんか、それとも松山さんか・・・)が、「今日も誰かが誕生日を迎え、『よし、がんばろう』と気持ちを新たにしている」だから、一日一日を大切に、というようなことを言っていたのを思い出します。
何気なく過ぎて行く時間が、ほんとうに大切なものだと思います。竹内まりやじゃないけど「毎日がスペシャル」ですね。
とは、いうものの、あいかわらず、毎日ぐうたらな私ですけど・・・

当時、その代ゼミで、小田実さんが講師をしていました。
兄たちの母校?というだけでなく、小田実がいたから代ゼミ、でもあったのです。
確か、英文読解と英作文の授業をされていたはず。
特に記憶に残っているのは、アフリカを題材にしたテキストを使っての授業。
アフリカには多数の言語が存在し、それ故に文化が豊穣なのだ、という意味のことを、話されました。
いまの首相がいう「美しい国」は、実は多様性を排した強権的かつ全体主義的なもの。そこに豊かな文化など生まれようがない、精神の衰退をもたらすだけ。時代が逆行していきます。

小田さんは、あの、大きな身体を、ちょっと猫背気味に前屈みに、ぼそぼそと、それでいてちょっと甲高い感じもあり、つんのめるような早口で講義をされていました。

実は、文体、というか、言い回し、言葉の用い方という点に関しては、一番影響を受けました。今の私の文章からは想像もできないかも知れませんけれど。

世の中の「ありよう」を見つめる視点は、あくまでも市民、市井の人々の側にあり、つねに発言を、行動を続けた小田さん。
その死は、本当に、いま、この時期に、と残念でなりません。合掌。

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